運負けたいありDiary

気まぐれに書きます。

1浪1留文系カスがようやく就職活動を終えた話

 

 

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スベってません。

 

 

 

 

こんにちは、就活はウンコです。間違えました、ごれいです。

 

皆さん、就活レートシーズン2020卒、お疲れ様でした。

気温インフレや梅雨解禁といった変化もあり、荒れに荒れたシーズンだったなぁと思います。えっ、終わるのが遅いんだよって?知るかバーカうんちぶりぶり

 

 

 

さて、就職活動に精神をやられたせいでお下品な言葉が大好きになってしまっている私でございますが、

まずはさっそくですが、就活リザルトの方をざっと発表していこうと思います。

 

 

 

【RESULT】 

 

就活開始時期:3月上旬

初内定獲得時期:6月中旬

就活終了時期:7月中旬

 

志望業種:メーカー(営業職)、IT(営業職 or システムエンジニア)

 

最低条件:完全週休二日制、土日休み、年間休日120日以上、月平均残業時間30時間以内、接客業NG、ベンチャーNG、転勤有の場合は住宅手当

 

エントリー社数:50以上

 説明会参加社数:20以上

  選考参加社数:16

   面接以前落選:3

    一次面接落選:4

    二次面接落選:3(うち最終面接1)

    三次面接落選:2(うち最終面接2)

 

    内定獲得社数:4 

 

 

こうして書いてみるとまともに受けた企業意外と少ない。

 

 

 

せっかくなので、今までの頑張りを振り返るとともに後代の反面教師にしてもらおうということで、ブログに残します。

 

皆さんがこのブログを開いた理由としては人により様々あるとは思いますが、今回はこれから就活を控えている方々の参考になるように若干寄せて書きました。

 

これくらいの時期になると、インターンシップへの参加を考えている3年生も多いのではないでしょうか。

長くはなりますが、ぜひ読んでいってもらえたらと思います。

 

ひとつ前提知識として、就活の大まかな流れは、

 

 

就活サイトから企業にエントリー*1

      ↓

    説明会*2参加
      ↓

 ES*3または履歴書の提出

      ↓

   適性検査*4の受験

      ↓

  面接複数回(平均3回)

      ↓

   内定ゲット!!

 

 

このパターンが大多数を占めます。

 

就活用語が頻発して何言ってんのかわからんって具合だと意味がありませんので、その都度注釈をつけていきます。これで就活を一切知らなくてもある程度読めるつくりになるはず。

 

それでは2019年1月から書いていきましょう。

と、その前にまずは当時の自分のスペックを紹介だ。

 

 

 

・MARCH大学文系学部。1浪1留(残単位数20)。留学経験無。ゼミ無所属。

 

・留年の原因は単位不足。単純に勉強だるくてサボってたら死にましたという感じ。ギリでとれた単位ばかりなので、成績表の約半分が最低評価のCで埋まる。

 

・サークルは①ポケモン(副代表)、②小規模のマイナースポーツ(渉内・合宿係兼任)。ここに関しては一般的な大学生と比較して話せることは多いか。

 

・アルバイト経験は複数回有。しかしどれも長くは続かず、大した成果も上げられず。

 

・資格は運転免許と英検準2級のみ。どちらも就活で評価される要素ではないので、装備無しに等しい。TOEICは未受験。

 

インターン参加経験、実は有。2018年12月。しかし、ミーハー心で参加したわずか3時間のもので、評価対象になるグループワークでも一切役に立たず終わったので、ガチで無意味。

 

・就活の事前知識は絶望的。基本的な流れはおろか、就活用語の意味すらほとんど知らず。2018年5月に行った学内の就活ガイダンスを通してマイナビリクナビその他の就活サイトに登録させられてはいたが、メールがあまりにもしつこいし内容も意味不明なので、すぐにGmailの通知を切り1通も読んでいない。

 

 

 

まあタイトルに恥じないカスぶりじゃないかなと思います。

このゴミカスが就活を通してどう変わっていくのか、見ていきましょう!

 

 

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【1月】

・何もしない

 

 

冒頭から早速変わる様子が見えなくて草

 

就活関連のことは何もやっていない。本当に何も。

 

いきなり話が変わるが、試験前に「全然勉強してない!」とほざく人間は大きく二つに分けられると僕は思っている。

「自分の目指す水準に到達できていないという意の上で発言しており、勉強自体は普通にやっているので平均点程度は最低限取れる、いわゆる信用不可能タイプ」、

「本当に文字通り勉強していないので、試験などと言われて点が取れるはずもなく平均点の半分取れるかすらも怪しい、いわゆる信用可能タイプ」、

の二つである。

僕は圧倒的に後者であり、先の「就活関連のことは何もやっていない。」という一文においてもその例に漏れず、マジモンの「何もやっていない」なのである。何なら焦燥感すらもなかった。

 

というわけで正月は餅食いながら正月番組観てたし、正月が終わったらポケモンGOやってたし、月末は期末試験ラッシュに殺されてた。

 

 

 

【2月】

・何もしない

 

 

周りが着々と就活の準備を整えているらしい中、相変わらずガチで就活の「し」の字も無かった。

3月からやれば間に合うっしょの精神で生きていたが、今思えばど~~~~考えても遅い。自己PR*5ガクチカ*6作るくらいはやっとけってほんとに。

 

ひそかにだらだらやっていたマッチングアプリで色々あって、完全に「女はクソ」が口癖のメンヘラになっていた。(このブログやTwitterでは詳細には書かないと思うので、気になる方は個人的に聞いてください)(聞いて欲しそうな顔)

 

 

 

【3月前半】

東京しごとセンターへ通い始める

セミナーに参加する

・自己PRとガクチカが定まる

 

 

まあ3月になっちゃったしさすがに頑張るかぁと、重い腰を

 

 

 

なーかなか上げなかった。

 

就活解禁!就活解禁!と叫びながらマイナビリクナビに突っ込んでいくTLの3年生を見ながら戦慄していた。

ちなみにこの頃の僕は「え、そもそもエントリーって何?どうやるの?やったら何が起こるの?」という感じだった。就活に関する知識が冗談抜きで10%程度しかないまま、新卒戦争に放り出されたのである。(被害者面)

 

やるべきことが一切分からないこの状況、ケツを叩いてくれる誰かがいないと一生動かないままだと大学受験などの経験からわかっていたので、

以前から友人がオススメしてくれていた『東京しごとセンター』に通い始めた。

 

東京しごとセンター』とは、東京都が設置した公務サービスで、いわばハローワークの上位互換みたいなものだ。

アドバイザーさんが固定でついて相談に乗ってくれるほか、就活準備のための各種セミナーや合同説明会*7も用意されている。就活に関して最初から最後まで世話をしてくれるやさしい施設だ。

 

あらゆる物事において形から入るタイプの僕は、それらを一通り受けることで、就活を始めた気になることにした。

セミナーの内容は自己分析*8、ES書き方講座、面接対策、グルディス*9対策など基本的なもの。ぶっちゃけ3月じゃなくて去年の内にやっとくべきだったんだろうなぁという内容だった。

ただ、これらを受けたことで基礎知識は間違いなく整ったし、今の自分には何が足りていなくてこれから何をするべきか、というのも結構見えてきたので、就活わかんなすぎワロタという関東圏の人には東京しごとセンターはかなりオススメできる。

3月からじゃなくてもっと早い時期から利用可能。登録費・参加費全部無料だし行き得。

 

そして、アドバイザーさんにも手伝ってもらいながら自分のクッソ薄い人生を振り返り、今後の就活においてずっと使い回す自己PRとガクチカをなんとか完成させる。

前者にはアルバイトでの経験、後者にはポケモンサークルでの経験を活用した。

 

 

 

【3月後半】

・説明会に参加する

・業界を絞る

・エントリーを始める

・はじめてのおいのり

 

 

おじいちゃんすぎてマイナビリクナビのシステムが理解不能だったのだが、月中旬ごろに地元の1浪1留仲間(去年就活の経験あり)と飲みに行った際に、ようやく使い方を教えてもらう。

あまりに何も知らなさすぎる僕を「いやそろそろ真剣になれよ…」とマジトーンで心配してくれたので、その後説明会に行くくらいの誠意は見せることにした。いや誰のために説明会行っとんねんコイツ。

 

まあでもいかんせん特にやりたいことがなかった(理由:そもそも働きたくないため)ので、適当な企業3社に留めた。

今思えば、業界を絞る段階でこそ視野を広げるために様々な業界の説明会にたくさん参加するべきであり、中途半端に参加したつもりになるこのムーブは間違いでしかなかった。

 

その中の1社ではその場で適性検査も受けさせられたのだが、自分の性格に超正直にマークしたら普通に落とされた。早くもお祈り*10童貞卒業である。

あ、僕ってやっぱ社会不適合者なんだなぁ~ってなったし、就活は正直者が馬鹿を見る世界であると悟った。(もちろん適性検査にしろ面接にしろ、偽るにも限度があるとは思う)

他の2社もう~~んなんだかな~~と放置していたら選考参加の締切が過ぎてしまった。説明会行った意味とは。

 

すでに50社近くにエントリーをし、ES提出地獄に追われていた就活生も周りにはいた。

しかし、やることが多すぎるとフリーズしてしまうバグを抱えている自分の場合、同時並行の選考は多くても5社程度に絞るべきと判断。

 

そして、なんとなくでもいいから業界を絞らなければこの先効率が悪いと感じた。

なんとも愚かな事に、説明会にろくに参加していないので各業界のイメージがあまりにも乏しい。

乏しいながらも、今現在自分の興味のないことや頭使いそうな難しいことはやりたくないなぁという子どもおじさん的考えにより、自分の好きな物(お菓子、文房具など)に携われる「メーカー」と、パソコンいじれるし成長性もある「IT」に絞る。

というわけで、月末になってようやくまともにエントリーを始める。

 

 

 

【4月前半】

・危機感が生まれる

・説明会にひたすら参加する

・オタクの就活ブログを読み漁る

 

 

最終面接に進む人や何なら内定をもらう人がちらほら現れたこと、それに対して自分はエントリーが少なすぎて1次面接すらもまだ経験していないこと、冷静に考えて業界・企業への知識理解があまりにも浅いこと。これらからさすがにようやく危機感が生まれ始める。

 

持ち駒を増やすために説明会に参加しようにも、この時期になるとそもそも有名どころの企業はだいたいエントリー自体締め切っててワロタ~(汗)という感じ。志望度が高かった文具メーカーの大手に関してはもうほとんど残っていなかった。

みんなが先月マイナビリクナビに押しかけてた理由をここに来てようやく理解した。遅かったねぇごれいくん。

 

説明会の予約にありつけたとしても、そのほとんどは平日の朝~昼に行われるため、大学の講義と日時がクソほど被る。

とはいえ説明会に参加しないと選考に進めないタイプの企業も多数あるため、モヤモヤしながら行く羽目に。だから単位に余裕ない人は3月に説明会行けるだけ行くべき。これはほんとに。

 

また、精神安定剤の1つとして、オタクが書いた就活ブログをTwitterから探し回って読み漁った。

他者がどのようにして就活を乗り切ったのか、そりゃ気になるに決まってる。でも、夏冬ともにインターンに行ってボランティアにも行って云々みたいな意識高い大学生のブログを見ても、別次元すぎてミリほども参考にならない。

3月から就活始めたゾ(クレヨンしんちゃん)(脚本:ムトウユージ)みたいな意識低い系の同志。自分の今やっている事が果たして正しいのか否かを知るために、彼らはこの時期何をしていたのか、その情報がひたすら欲しかった。

 

 

 

【4月後半】

・第一志望が定まる

・ES・履歴書提出ラッシュ

 

 

現時点での持ち駒の中で一番面白そうなことをやっているメーカー企業(以下K社とする)があり、ここいいなぁ~と漠然と思っていたのだが、そこのグルディス選考を無事通過。

選考通過はそれ即ち企業から存在を肯定されることと同義であり、それだけで一瞬にしてガチ恋。K社が当面の第一志望となる。

 

ただ、K社ばかりに夢中になってはいられない。

説明会参加を重ねた分、ESや履歴書、適性検査を提出することが増えてきた。ようやく就活っぽくなってきたぞ。(とても遅い)

 

提出書類を書く際は、就活において1つの絶対的な軸を持っていることを主張しながらも、その企業が

①何を強みとしてドヤ顔しているのか、

②どういう人物を求めているのか、

の2つを企業HPや説明会から知り、自分の考え方や性格を微妙にそこに寄せるよう心がけた。仮に自分が人事だとしてこの人を信頼できるか、という視点も大事にした。

そのおかげか、書類選考だけは就活中一度も落とされていない(まあ適性検査で落選したとこもあるんですけど)。

 

ちなみに大学事情。ろくに出席できず講義を追えていないこの状況、もう両立は不可能だと判断し、開き直ることにした。出席点のない講義にはほとんど出ていなかったし、出るつもりもなかった。

期末試験が迫ってくるまでは、大学の時間割は一切気にかけずに就活の予定を入れ、たまたま予定が入っていなければ大学へ行く、それこそ「行けたら行く」スタイルとした。低スペックなンで就活以外のことに手ェ回らないンだわ。

 

 

 

【5月前半】

・大学のキャリアセンターへ行く

・面接練習を積む

・はじめてのめんせつ

 

 

4月に説明会に参加した企業の選考が進み、ついに面接を受けることに。5月だけで一次面接の予定が7件入った。

さすがにそろそろ詰めていきたいと思い、大学のキャリアセンターへ面接実践に行ってみることにした。(行動が一々遅い)

 

今までも東京しごとセンターセミナーで軽~く実践は積んでいたものの、キャリセンでも同様のサービスを提供してくれているそうなので、面接実践はいくらでも積み得だと思い、ガチ両刀を志す。

 

しごとセンターでの面接実践はひたすらグループ面接*11面接官役からのフィードバックの繰り返しだったが、弊学のキャリセンでは自分が面接官役に回るターンがあり、他の就活生を客観視することが可能になっていた。

これを数回やってみると「あー確かにこの質問来たら詰むなぁ」「ここ深掘りされるとキツイなぁ」「この人の答え方参考になるなぁ」など、学ぶことがとても多かった。どうやら自己分析がまだまだ足りていなかったらしい。

そこからは、自己PRとガクチカに関しては「なんで?」を数回投げられても一貫性のある回答でもって答えられることを目標として、自己分析を進めた。自分がどういう人間であるかを、完全にありのままではないものの、説得力をもって説明できるように心がけた。

 

ちなみに、面接実践は各々が想定企業を一つ決めた上で行われるのだが、JALとか東京メトロとかの超大手を志望している人が多くてチビりそうになった。やはりそういう人達は言動が全て洗練されていて、参考にできた。

僕は常にK社を想定企業とした。ガチ恋勢なので。

 

そして初めての面接を迎えるわけだが………

練習を積んだはずでも、実際に会社の人間を目の前にすると緊張してしまい、言おうとしていた内容を忘れてしまう始末。今思い返すとひどい受け応えだった。落ちたな(確信)

そんなポンコツな自分に萎えつつも、選考をこなしながら説明会に参加し持ち駒を増やす日々が続いた。ここらへんの時期が何気に一番忙しかったかもしれない。

 

業界研究および企業研究*12については、説明会で得たパンフレットを読んで「へ~そうなんだ」という感じで取り組んだ。元々興味のない企業は受けていないので、思ったより苦にはならなかった。

 

 

 

【5月後半】

・サイレントお祈りガチアンチになる

・第一回面接ラッシュ

 

 

初めて面接を受けた企業から連絡が来ない。こりゃ落ちただろうなというのは感覚的にわかっていたが、連絡が来ないとはどういうことだ。

合格者は21日に二次面接だと言っていたが、20日の夜になっても連絡は来なかった。ああ。これが噂に聞くサイレントお祈り*13ってやつか。

 

や、確かに僕の面接内容はクソザコだった。最初だしこんなもんかぁと、捨てゲーと思うことにした。落とされたことに怒りはない。

 

落とされたこと自体にはね。

 

でもよ。落とすにしたって一通の連絡くらいよこさないか?個人個人に文章打って送るならともかく、コピペだろ??それすらしないって何なんだ???放置された相手が不快になることの想像がつかないのか????それとも感情のないロボットでも相手にしてるつもりか?????いや僕だって普通にひとりの人間なんだが??????報・連・相を常日頃から口酸っぱく言ってる社会人が???????たった数行、一通の連絡すら怠る????????それが常態化してる企業って冷静に考えなくても最悪じゃないか?????????早くサイレント退職の社員にまみれて倒産してくれな??????????

 

その企業は某大手飲料メーカーの子会社に位置するユーザー系IT企業だった。もちろん親会社に罪はない、けど坊主憎けりゃ袈裟まで憎い

少なくとも就活中はその会社のドリンクは一切買わないことで、仕返しをしている気分になっていた。心が狭いね。

 

その後も面接が続き、まあ落ちたり通ったりした(新宝島)。面接実践を積んだというのに未だ要領を得ず、この頃は一次面接落ちもザラであった。情けない。

 

そんな中でもK社の一次面接は無事通過。合格の連絡をもらった時には完全に目がハートになっていた。もうK社にしか行きたくないと思い、K社へ入社後の自分をイメージするのが当分の趣味となった。それからは、K社がマイページにあげているweb会社説明会*14をASMR代わりにして何度も聴いた。入念な準備をした上で、5月末に二次面接も受けた。

 

一方で、他の企業の選考では悪質な圧迫面接*15もあり、最悪な気分にさせられたりもした。ただ、それについては詳細を書くわけにもいかないので、知りたい方は個人的に聞いてください(聞いて欲しそうな顔)。

 

 

 

【6月前半】

・第一志望からのお祈り

・乱れ打ちエントリー

・はじめてのないてい

 

 

激動の時期。

 

まず、病み期が訪れる。

 

K社の二次面接の結果が、不合格だったのだ。連絡がやたら遅い時点で察してはいたが、そりゃもう絶望した。

もうどんなに頑張っても、新卒としてK社に入る夢は叶わない。その事実がひたすら重くのしかかった。

 

今までの就活中、本来無気力な自分を支えていたのは、K社への入社意欲ただ一つに他ならなかったらしい。びっくりするくらいやる気がなくなった。例えるならまるで彼女にフラれた時のように、心にぽっかりと穴が開いてしまった。

 

気づいたら残弾がもう5つしか残っていなかった。K社という理想ばかりが先行し、正直周りが見えていなかった。自分の盲目具合を思い知らされたと共に、自分が就活底辺層をひた走っているという事実をようやく認識した。

ああ、こうなったらもうどこでもいい。K社以外で働きたくなかったし、もうどこ行ったって変わんない。無い内定の友人と協力体制をとり、ここにきて10社ほどにエントリーをかました。

 

 

 

………しかし、ここで一筋の光が差す。

 

残弾のうち志望度が低いところから内定が出たのだ。呆気にとられた。

 

そこは、K社の不合格通知をもらった後どうでもいい気持ちのまま最終面接を受けた企業だった。一切緊張せず物欲センサーが働かなかったことが功を奏したのだろうか……。

いやしかし、人生において初めての内定である。嬉しいものは嬉しい。こんな自分に活躍の可能性を見出し、億単位の金を払おうとしてくれる。そんな企業が存在したという事実を思うと、社会から認められたような感覚でたいへん気分が良くなった。

 

ここで就活を終えれば、精神的にかなり楽だろうな。もうしばらくスーツを着ることもないし、何よりこの最悪な髪型とおさらばできる。(デコの広さがコンプレックスで常にマッシュヘアーで生きていたのに、面接では印象を良くするためにデコ出し髪型にしなきゃいけなくて、これが結構なストレスになっていた)

 

ただ、内定が出たとはいえ、企業ランクとしては下の方。残弾の企業の方が条件もランクも良い。

それを考えると、じゃあここで就活終わりま~~すというのはもったいない気がした。加えて何より、今まで就活の進捗を報告し合っていた仲間をここであっさり置いていくのは申し訳ないという気持ちもあった。1浪1留カスが欲を持ってはいけないとは思いつつも、少し高みを目指してみることにした。

 

というわけで、衝動でエントリーした10社のうち半分は取り消したものの、残り半分は選考に進んだ。

これ以上の新規開拓は行わず、残弾にケリをつける方針で就活を続行。

 

 

 

【6月後半】

・第二回面接ラッシュ

 

 

5月下旬~6月上旬に説明会に参加した企業の適性検査および面接が畳み掛けてくる。

ただ、5月に比べれば精神的には軽いもの。この頃には一次面接は前座程度に考えるようになっていたし、落ちることは無かった。

 

というのも、ここまで何回も面接を受けてきたことで雰囲気にすっかり慣れ、内定を1つもらえている安心感も相まって、緊張するということはほぼ無くなっていたのだ。

話す内容を丸暗記するよりも、要点だけ押さえてその場でアドリブ気味に話す方が自分には向いていると気づけたのも大きい。

 

よって、キャリセンにもしごとセンターにも特に頼る必要はないと思い、もう行っていなかった。(別に間違った判断ではなかったと思うが、家に帰ってもダラダラとYouTubeを観るだけなので若干怠慢だったなとは感じる)

 

残弾が尽きたら諦めて内定先へ行くだけなので、良くも悪くも終わりが決まっていることは精神衛生には優しかったと思う。

 

 


【7月】

・死者蘇生

・最終面接ラッシュ

 

 

6月中旬に二次面接を受けてから3週間ほど音沙汰がなく、もはや落ちた扱いにしていた企業からまさかの電話がかかってくる。合格らしい。死者蘇生かな?

連絡が遅れた理由については触れられなかったが、おそらく内定辞退者が出て繰り上がったのだろう。ほんとにこんなことあるのか。皆も希望は最後まで捨てずに行こう。

ちなみに僕はその企業のパンフ類は全て捨ててしまっていたので、最終面接に丸腰で挑むことになった。

 

他の選考もわりかし順調に進み、結果的に7月だけで最終面接が5回もあった。なんとも豪華なお偉いさんツアーである。

 

 

 

そこから何個かお祈りをくらったものの、結果的に最初の内定先よりも良い感じの御社から内定をいただくことができた。頑張りが無駄にならなくてよかった……。

 

というわけで、その御社の内定を承諾したところで就活終了。対戦ありがとうございました。

 

 

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と、いう感じで僕の就活は終わりました。

 

 

 

なんだろう、就活ってまあクソで間違いないけど、思ったよりは楽しかったかもしれません。いや、もう二度とやりたくはないし、終了直後で感覚が麻痺してるだけだと思うんですけど。

 

選考結果を待っている間「まだかな~~~」っつってGmailを何度も開いちゃうんですよね。あのドキドキ感は結構癖になってました。企業からの連絡が来ない土日がつまらないと感じるくらいには。

そこに至るまでの努力はクソめんどいけど、選考通過した時の他者から肯定された感じ、自分が社会にどこまで通用するのかを試せる感じは間違いなく好きでした。代わりに落ちた時はメンタルが死んでました。

 

だから皆さんもゲーム感覚で楽しんだらいいと思います。どうせやらなきゃいけないことだし、それなら楽しいものと思い込んでやりましょう。体育教師じゃないけど、辛いと思うと本当に辛くなるから楽しみ得です。

僕みたいに無趣味な人間だと、普段のクソみたいな日常から生産性を感じることができて案外楽しめるかもしれません。

 

 

 

一方で絶対に言えるのは、就活は総じて茶番だったな、ということです。

だってそう思いませんか?「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」。決まりきった項目をテンプレに沿ってアピールして、相手もそれらが本心じゃないと分かっているからこそ、企業によっては面接に向けて「こういうことを話すといいよ」などのアドバイスをくれたりする。お互い暗黙の了解によって成り立っている茶番でしかなかったと思います。

よって、就活を乗り切るために真に必要なのは、主体性(笑)でも貢献意欲(笑)でもありません。ひとえに、茶番劇を盛り上げられる演技力です。少なくとも、僕の場合は面接中の発言や態度の7割はもう一人のボクによるものでした。

 

 

 

ただ、これが不思議なことに、就活をずっと進めていると、本当の僕ともう一人のボクがだんだん融合してくるんですよね。「僕ってこんなにしゃべれる人間だったんだ」「この企業わりとマジで入りたいかもしれない」という具合に。そうなったらもうこっちのものです。

先に述べた「楽しんだらいい」というのは、そういう効果を期待してのことでもあります。皆さんも一流のタレントになるつもりで頑張りましょう。

 

 

 

唐突に偉そうなアドバイスになってしまいすみません。要は「案外気に病むことばっかりでもないから気負いすぎるなよ!」ってことです。

 

本当は就活お役立ち本質情報とかの紹介もしようかと思っていましたが、さすがに1記事にしちゃ長くなりすぎるので今回はここで締めておきます。夏休み暇してたら書こうかな。

 

 

 

7/20 追記

 

このブログの重要なテーマの部分について書き忘れていたので、追記します。(致命的欠陥)

 

「1浪1留だから悲惨な結果になってワロタ」ではなく、「1浪1留でも案外戦える!」ということを伝えたかったのです。

 

よく聞く話として「企業は多少の年齢のズレなら見逃してくれる」というのがありますが、これは結構その通りだったと思います。少なくとも「これ絶対1浪1留のせいで落ちたやん…」という企業はなかったと記憶しています。

 

そのため、一番大事なのは、そのズレをどう説明するか、だったのかなと。

 

僕の場合ですが、

浪人については《目標を一途に追いかけることができる》《忍耐強く取り組める》《報われなくてもメンタルの切り替えを大切にする》を示すエピソードとして話すことで、むしろ自分の武器に昇華させました。

留年については完全にただの怠慢だったので、「アルバイトとサークルを優先しすぎて勉強が疎かになりました…」と正直に話しました。こちらは別に何の武器にもなっていませんが、事実バとサの経験を面接においてメインウェポンとして振り回していたので、納得はしてもらえましたし、ひどいマイナスにはなっていない様子でした。

 

ここで下手な言い訳をすると、おそらく「この子は業務で失敗してもこうやって言い訳するんだろうな…」という印象を与えてしまい、むしろ減点されます。どんな面接官でも、一緒に働きたいかどうか、という視点が絶対的な前提としてあると思うので、そこを疑わせるような発言はしないように気を付けるべきだと思います。

 

逆にそこさえクリアできれば、1浪1留でも大手企業を目指すことだって十分に可能です。実際、経歴を重視せず人柄を見て採用する企業が大半です。

もう俺の人生終わったんだよ~~などと悲観せず、希望を持ちましょう!!!

 

 

 

ただ、僕のこの経験そのものは決して褒められたものではないと思います。

3年生のうちから夏・冬のインターンで業界を絞り、年が明ける前に自己分析を始めて自己PRやガクチカを定め、1月からは面接実践を繰り返し、3月後半には面接に慣れ切っている、というような就活生の鑑は多いです。

それに比べて、僕は動き出すのが遅すぎました。結果的に納得のいく内定を得るのに7月中旬まで時間を費やしてしまっています。せめて自己分析だけでも3月前に取り組んでおけば1ヶ月は早まったでしょう。

その点では、「怠けてても詰め込めばなんとかなるんか!」ではなく、「怠けたら怠けた分だけ遅くなるんだなあ」と、反面教師として見てもらえたらと思います。

 

 

 

それでは皆さん、ここまで非常に長い文章になってしまいましたが、読んでくださりありがとうございました!

皆さんの成功を心から願っています!(縁起が悪いので「お祈りしています」とは書かない)

 

 

 

 

 

 

 

 

てかマクロ経済学に詳しい方いたら基礎の部分だけで良いんで教えてください。これ落としたらもう1留確定なのに全然わからんし1週間後に試験あってガチで詰んでます。

 

大学講義と就職活動は極力両立しましょう

 

 

 

 

 7/25 追記

落ちたと思ってた御社から内定出たのでリザルト修正しました

 

 

 

 

 

 

以下注釈ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

*1:マイナビリクナビの機能。これを行うと、今後はその企業から選考に関する連絡を一斉送信メールにてもらえるようになる

*2:企業が就活生に自社のことを知ってもらうために開く会。平均1時間半。説明後に試験など、同時に選考を行う企業もある

*3:企業が項目を用意したオリジナル履歴書のようなもの。大体はネット上で提出するが印刷からの手書き提出もたまにあり

*4:企業が用意した学力テストと性格診断。結構正確な結果が出るらしいが、性格診断は回答次第で別人格になりすますことも可能……

*5:自分の能力をアピールする文章。履歴書やESにはほぼ必ず書くことになるため、あらかじめ作っておく必要がある。自身の成功経験を詳細に書くのがテンプレ化している

*6:学生時代に力を入れたこと、の略称。勉強でも研究でもサークルでも、学生時代にこれを頑張ったぞ!というのをアピールする。これも履歴書やESにおいて自己PRと並んでほぼ必須

*7:たくさんの企業がそれぞれブースを用意し、来訪した就活生に簡易的な説明会を行うイベント。多くの業界を見て回りたい就活序盤は積極的に参加したいところ

*8:自身の人生を振り返り、自分という人間を分析すること。決まったやり方はないが、何を考えて○○を始めたか、困難に当たった時どんな行動をしたか、どんな時に喜びややりがいを得たか、という広い視点から探る必要があり、友人や家族に協力を求める人もいる

*9:グループディスカッション、の略。選考のひとつとして面接とは別に行う企業が一定数存在する。3~8人の就活生で、企業から出される一つのテーマについて20~30分間討論し、結論を出す。協調性や理解力が試される

*10:選考で落ちること。不合格を通知するメールの末尾には「○○さんの今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」などと嘘くせえ文が必ず添えてあるので、俗称として「お祈り」が広まった

*11:面接官に対して複数人の就活生が並び、同時に選考が行われるという面接形式。就活生同士は基本的に干渉し合わず、面接官から話を振られるまで各々ひたすら待つターン制になっているのが主流。選考の効率化のため、一次面接は特にこの形式が多い

*12:業界や企業について知識を付けるためにお勉強することを指す就活用語。知識がないと面接でまともな志望動機が言えなくて困ることになる。説明会に参加したりネットで適当に調べたりが丸い

*13:企業が選考結果のメールを送らないことをもってお祈りとすること。合格者にだけメール送るよってこと。就活生からはかなり嫌われている

*14:ネット上で視聴できる会社説明の動画。何度でも視聴可能だが、用意してくれている企業は少ない

*15:人により定義は変わるが、一般的には、面接官が横柄な態度をとったり人格攻撃をしたりなどして就活生を威圧するような内容の面接のこと。一応就活生のストレス耐性を見る目的があるらしいが、それを選考段階で行う時点で決して良い職場ではないと思われる……